読み始めた時は「頑張って働いてコツコツ貯める」という結論の話と分かって、ちょっとがっかりしていました。
ですが途中から、全然違う展開になって。
「ああ、はいはいそういう感じの話ね〜」という思考を嬉しいくらい、裏切られました。
途中からワクワクしちゃって、一気読み。
何気なく使っているお金、をちゃんと見直す習慣、考えながらでも考えすぎずに自然に節約する習慣、ではなく感覚を身につけたい。
今まで「正社員って週5日、8時間、会社のために奉仕しなければいけない」とがんじがらめな感覚を持っていて。
自分はプライベートも重視したいし、平日1人でゆったりしたり、趣味の料理を楽しんだり、空いている中お出かけしたりしたい。と思って、正社員は無理だと決めつけていました。
でも綾小路さんに「始める前から諦めているのは、本当は面倒臭いんでしょ」と言われ「はい、そうです」と心の声が聞こえた気がします。
この本を読んで、正社員は悪いことばかりじゃないとわかりました。
もちろん信用ができること、です。
ですが私が1番心が惹かれたのは「お金を稼いだ先にあるもの」です。
目先のお金に踊らされるのではなく「コツコツ働いて賢く使う」そういう生きがいもありなのではないか、いや楽しそう!と思いました。
つい自分は「誰かに何かを言われるのではないか」とか「何かを言われた時に太刀打ちできない」とか考えてしまいます。
というか私は太刀打ちできないままでいたい。とどこか思っているところがあります。
自分は自分のままでいたい。誰かに強く主張をしたり、黙らせたり、従わせたりするために強くなりたくない。誰かと張り合うために頑張りたくない。そういう、大人だったら自然と社会の中で身につけるべきことや身についていく暗黙のルールを身につけたくないんです。変わりたくないからです。
だから「正社員には向いていない」と今でも思ってしまいます。なのでアルバイトを選んでしまう気もします。
前の職場で、業界の暗黙のルールを全く教えてもらえず、分からないと言ったら怒られました。分からないことを責められました。
ただ確認をしたかっただけなのに、怒鳴られました。
もうそういう絶望はしたくないのです。
ですけど、そこで「分からないことを責められても困ります。教えていただきたいです」「確認をしたかっただけです。声をあげないでください」と素直に思ったことを、考えたことを言えばいいのでは、と最近考えるようになりました。
私はわたしのままで。
少しづつ、ですね…
コメントを残す